楽に楽しく生きていく
決して落ちこぼれてはいけない、と恐怖心にあおられ、必死に勉強した中学時代。
どういうわけか小学校の高学年ごろから、高校受験に失敗したらその後も辛い人生が続く、と思い込み始めていた。幼いころから不器用で、周りのお友達に比べて頭の回転が悪かった自分は超ヤバい…!と追い込まれていた。
私にとって、中学校入学は人格を変えるチャンス!だから、気が緩むのを決して許さなかった。
おかげで高校は学区で一番優秀な学校へ入学。だけどそれと同時に目標を見失い、自ずと「生きづらさ」を抱え始める。。。
どうしたものか、
中学時代は机にかじりつくほど勉強が好きだったのに、何もやる気が起きない。
急降下してしまった成績を見ると、ますますやる気を失ってしまう。
高校生活で救いとなったのは、気の合う友達たちと過ごせたことと、美術の時間。美術は評価を受ける一環にあるのに、唯一遊びでしかない授業だった。与えられた課題はぜんぶ目新しく、ただ好きにアイデアを出すだけでいい。
自然にやっただけのことが、学年一の成績で評価された。
それまで、「評価されることは、努力の先にあるもの」と思い込んでいた私には、まるで奇妙でしかなかった。
「なんで・・・ ?」
毎年行われる学祭では何もお役に立てることが見つからなくて、看板製作くらいなら… と軽い気持ちでポスターを描いた。すると、コンテストで表彰。
クラスのみんなにびっくりされたけど、たくさん喜んでもらえて嬉しかった。
「なんか、 幸せかも・・・ 」
美術が得意なんて思ってなかったから、まるで棚ぼた(←棚から牡丹餅の略)。
迷いなく美術部に入部しコンクールに絵を出展しまくると、たくさん賞がもらえた。そして、いつの間にか自信を得ていた。
今思えば、何も頑張れなかったからこそ気づけた本当の私。
美術を目指した後も色んな挫折があったけど、それは自分の特質をもっともっと理解して深めていくためだったんだなって思う。
必死に何かにしがみついて、失くしたら自分の尊厳まで失われかねないと思うほどプレッシャーになっていること。もしそんなのがあって、それがあなたの心を苦しめているとしたら「一度手放してみるのはどうでしょう?」と提案したい。
人生は自分のお宝(特質)探し。
発見して、それを活かして自然に生きれられれば、
今よりもっと楽しく、楽に楽に生きられる。
これ、間違いないよ。^^
高校時代の恩師、美術作家:杉浦美佐緒先生と。